2026年8月17日以降、中国国内から個人のMicrosoftアカウントでMicrosoft Teamsにログインできなくなった、というお問い合わせが増えています。
これは一時的な障害ではありません。
Microsoftは、中国における「個人用Microsoft Teams(Teams Free)」について、モバイル版に続き、2026年8月17日からデスクトップ版およびWeb版の提供を終了しました。
そのため、これまで日本本社と中国拠点・中国の取引先との連絡に個人版Teamsを利用していた企業では、従来の使い方ができなくなっています。
これまでできていたこと
例えば、日本本社がMicrosoft 365を利用しており、社員が会社のTeamsアカウントを持っているケースを考えてみます。
これまでは、中国側の担当者が会社のMicrosoft 365アカウントを持っていなくても、
個人のMicrosoftアカウント → Teamsへログイン → 日本本社のTeamsユーザーと外部アクセスでチャット
という使い方が可能でした。
これは「ゲスト」として日本本社の組織に所属しているわけではありません。
Teamsの外部アクセス(External Access)を利用し、会社のTeamsユーザーと個人Teamsユーザーが組織をまたいで直接チャットしている状態です。
以前のSkypeで、異なる組織や個人ユーザー同士を検索してチャットしていた使い方に近いものです。
8月17日から何が変わったのか
2026年8月17日以降、中国国内では個人Microsoftアカウントによる「個人用Teams」自体が利用できなくなりました。
したがって、
日本本社:会社のTeamsアカウント
↓
外部アクセス
↓
中国側:個人Microsoftアカウント
という従来の利用方法が成立しなくなります。
日本側のMicrosoft 365やTeamsに問題が発生したわけではなく、中国側で「個人用Teams」にログインすることができなくなったことが原因です。
Microsoftも、この変更は個人Microsoftアカウントで利用するTeamsに限定された変更であり、会社・学校アカウントによるTeamsには影響しないと案内しています。
ただし「ゲスト」としてなら引き続き利用できます
ここが重要です。
Microsoftは、個人Microsoftアカウントであっても、会社または学校のTeams組織にゲストとして参加する利用方法については、今回の変更後も利用できると案内しています。
つまり、日本本社がMicrosoft 365を利用している場合、中国側の個人Microsoftアカウントを日本本社の組織へゲストとして招待することで、引き続きTeamsを利用できる可能性があります。
イメージとしては、
従来
中国側の個人Teams
↓ 外部アクセス
日本本社Teams今後
中国側の個人Microsoftアカウント
↓ ゲストとして参加
日本本社のMicrosoft 365 / Teams組織
日本本社側で行う対応
中国側で突然Teamsにログインできなくなった場合は、日本本社のMicrosoft 365管理者に、中国側担当者の個人Microsoftアカウントをゲストユーザーとして招待してもらいます。
例えば次のような方法があります。
- Microsoft Teamsから対象ユーザーをチームのゲストとして追加する
- Microsoft Entra 管理センター(旧Azure Active Directory)から外部ユーザーとして招待する
招待された個人Microsoftアカウントは、日本本社のMicrosoft 365組織に「Guest」として登録されます。
その後、中国側で再度Teamsへサインインすると、個人用Teamsとして利用するのではなく、ゲストとして招待された日本本社の組織を選択してTeamsへアクセスできるようになります。
Microsoft公式では、中国から個人Microsoftアカウントを使用したゲストアクセスについて、Web版またはモバイル版Teamsで引き続き利用可能と案内しています。
※利用するTeamsクライアントや組織側のMicrosoft 365設定によって動作が異なる場合があります。
「個人アカウントが使えなくなった=Microsoftアカウント自体が使えない」ではありません
今回の変更で少し分かりにくいのがこの点です。
使用している@hotmail.com、@outlook.comなどのMicrosoftアカウントそのものが使用禁止になったわけではありません。
利用できなくなったのは、中国国内からそのアカウントを使って「個人用Teams」を利用することです。
同じ個人Microsoftアカウントでも、企業のMicrosoft 365組織からゲストとして招待され、その企業のTeams環境へアクセスする利用方法は別の扱いになります。
したがって、8月17日以降突然Teamsが利用できなくなった場合、アプリの再インストールやパスワード変更だけでは解決しないケースがあります。
まずは、自分が
「個人用Teams」を利用していたのか
「企業Teamsのゲスト」として利用していたのか
を確認することが重要です。
日本本社側にMicrosoft 365がない場合は?
今回の方法には一つ条件があります。
ゲストとして受け入れる側に、企業・学校などのMicrosoft 365 / Teams組織が必要です。
例えば、
日本側:個人Microsoftアカウント
中国側:個人Microsoftアカウント
という形で、双方とも個人版Teamsだけを使用していた場合には、日本側から中国側を企業Teamsのゲストとして招待するという方法は利用できません。
また、企業であってもMicrosoft 365を導入していない場合や、セキュリティポリシーによって外部ゲストを禁止している場合には、別の対応が必要になります。
アライド東京では中国Teamsの緊急サポートを行っています
アライド東京では、日本・中国間のMicrosoft Teams利用について技術支援を行っています。
- 「8月17日以降、中国の社員がTeamsに入れなくなった」
- 「個人アカウントから会社のTeamsへ移行したい」
- 「ゲストユーザーをどこから登録すればよいか分からない」
- 「日本本社側のMicrosoft 365設定を確認してほしい」
といった場合には、日本本社側・中国側の双方を確認したうえで対応可能です。
特に今回の変更では、単純なTeamsの不具合と考えて再インストールやネットワーク設定を繰り返しても解決しないことがあります。
お急ぎの場合はご相談ください。
中国からTeamsをより安定して利用する「TeamsBox」
また、アライド東京では中国拠点からMicrosoft Teamsなどの海外クラウドサービスを安定して利用するためのTeamsBoxを提供しています。
TeamsBoxは中国側のオフィスなどに設置し、日本側のネットワーク基盤を経由してTeamsを利用できるようにする法人向けサービスです。
今回ご紹介した「企業Teamsへゲストとして招待する」方法で対応できる企業であっても、中国から日本・海外のクラウドサービスへアクセスする際には、ネットワーク品質によってTeamsの音声・映像・画面共有などが安定しないことがあります。
TeamsBoxでは、こうした中国―日本間の通信環境も含めて改善することができます。
また、
日本側も個人Microsoftアカウントを使用している
中国側も個人Microsoftアカウントを使用したい
多数の中国側ユーザーを一人ずつ本社のゲストとして管理したくない
といった、今回のMicrosoft 365ゲスト方式では対応しにくいケースについてもご相談いただけます。
企業ごとに現在のMicrosoft 365環境やTeamsの利用方法が異なるため、既存環境を確認したうえで最適な方法をご案内します。
まとめ
2026年8月17日から、中国では個人Microsoftアカウントによる「個人用Teams」が利用できなくなりました。
ただし、個人Microsoftアカウントそのものが利用できなくなったわけではありません。
日本本社などのMicrosoft 365組織へゲストユーザーとして招待することで、企業Teamsのゲストとして引き続き利用できる方法があります。
現在Teamsへログインできずお困りの場合や、日本・中国間でTeamsを安定して利用する環境を構築したい場合は、アライド東京までお問い合わせください。
アライド東京株式会社
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